出会いが人を動かす

かんから・カン 店長

2010年07月18日 10:00

 もし彼等がこの事を耳にすると 『工事金』 の支払いが出来ないのではとの 『不安』 を抱き、このまま現場から逃げ出す事が心配だった。
この状態が完成まで続くのだから今思い出しただけでも・・・。
そして現場で内部大工の仕事があまりにもひどく3度目の怒りで遂に大工をクビにした。
その中でも真面目に尽くしてくれる大工さんが一人だけ、そしてその後は(日給で給与を支払うという条件で)助っ人の2人、計3人でお店を完成にこぎつけた。
真面目で腕のいい大工さんとは今でも付き合っており、かんからの改築の仕事は全て彼にお願いしている。
子供達も可愛がってくれるし、人間的にも 『好感』 の持てる職人である。
そして、大工としての 『技術』 が素晴らしい。もっと早目に彼に知り合っていたらと思う。
 彼にだけは従兄とのトラブルを話した。その時ようやく誰にも話せない苦しさが解き放たれた。
そして彼は 「上原さん、お金は出来たときでいいから頑張ってください。応援しています」 と言う。
彼の暖かな言葉に涙が流れ出した。