かんから・カン

先日、このうだるような暑さの中で鉄筋工として肉体を酷使する弟が熱中症でぶっ倒れないか案じていたことがその翌日現実のものとなった。姪っ子から「おじさん、＊＊おじさんが熱中症で病院に運ばれたよ。腎臓もおかしいみたいだから入院して色々検査するって。あたしがついているから大丈夫だから」彼は１人暮らしが長く食の心配を常にしていたのだけど。ついにこの不安が体に出る年齢になった。ぼくが５６歳、彼は５２歳である。インスタントラーメンに総菜屋さんから買い付けた食事が彼の主食である。これが５年ぐらい続いている。つまり母親の体調がおかしくなってから彼の食事もおかしくなった。世の中には１人暮らしの男性が五万といる、と言えばそれまでだが同じ苦労をして来た弟ゆえ彼の身の上を案じ甘くなってしまうのかも。これが全く赤の他人になればコレほど身を焦がす思いをしないだろうに。人間って全く身勝ってである。自分勝手であり自己中心的な生き物である。これを否定することはしないができるだけよそ様にも温かい目を向けていこうと心がけている気持ちはあります。しかし、家族の事となるとコレはもう別格の問題。長い間家族の事で悩みに悩まされた自分が言うものだから。もし若き頃に家族を切ってしまうことができていればどんなにか楽であったろうかとバカな考えを持つことも今これら全ての問題に方がつき心に余裕が生まれたからであろうか。やはり人間って言う生き物はわけの解らない自己中心的な生き物である。