2013年09月06日

青天の霹靂

一昨日店じまいを終え帰ろうとしていたときに突然に電話の呼び音が店中に鳴り響く。夜中の一時半である。この時間帯だと絶対に電話をとることはしないのだが偶然にも手に受話器を持ってしまった。「武二話があるから某お店で落ち合おう」知り合いの居酒屋のT氏からの相談の電話である。彼は酔うと絡む癖があるので極力酒が入っていると避けるようにしていた。しかし今回は「大事な話がある」との切羽じみた言葉に某お店に向かうことにした。カウンターに座るなり「ボクの店を買わないか」「どうした急に」「実は6月から今日まで赤字続きでどうしようもない、店をたたんで別の仕事をしたい」とのこと。「自分の店も大変だと言うのに、もうひとつ店を持つことは考えられない」と断わった。サービス業界が大変だと言うことは耳にしていたのだが、まさか真近かの知り合いからこのような言葉を聴かされるとはおもいもよらないことであった。以前から彼に対しては「早めに後継者を作らないとしんどいぞ」と先行きの心配をしていたのだが54になってひとりで居酒屋を経営する運営することのしんどさを今になって身につまされている。たまに奥さんもお店の手伝いをしていると思うのだが自分ひとりで料理、お店の掃除、経理等全てをやらなければならないしんどさは年をとればとるほど身にこたえる。店もマンネリ化になってしまうだろうと意見していたのだが。しかし、そういう形態の居酒屋を経営するのが多すぎるこの沖縄では.若いときはなんとか維持できようが年をとると共に情熱は薄れ、肉体的な疲労も半端なものではないだろう。何よりも誰かが傍にいるだけでお互いに切磋琢磨する、お店に緊張感がみなぎる、活気が出てくるのである。かんからも同じことが言える、かんからがまだ救われるのはボクが料理に手を染めないことである。高い視点から店を見ることができる。方向を間違えれば修正できるのである。しかし一人でやると疲ればかり蓄積してしまい先を見ることができなくなってしまう。それが怖い。彼の救いはまだ酔っぱらって相談するだけの余裕があることである、ほんとにしんどくなると酒なんか飲んでいられない、寝ることもできなくなってしまう。ボクもそういう体験を何度も踏まえて今のかんからがあるのだから。



Posted by かんから・カン 店長 at 12:09│Comments(0)
 
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