2015年01月28日
これも書いていいのか 其のー3
昨日またもや猫なで声を聞く。「うえはらさ~ん、どうしてでんわくれないんですか。ず~とまっていたのに」「ボクはほんとに忙しいんです」「工事のときも現場にちっとも来なくて」「はー?」「自分が設計した建物に愛情はないんですか」まさかあなたに会いたくないために行けないとも言えず困り果てた。後はぐちゃぐちゃ思いもかけないことをヒステリックに言うものだからボクも切れてしまった。「上原さんがこんなに冷たい人とは思わなかった」「冷たい人で結構です」この言葉を最後にボクの方から電話を切った。確か彼女の住宅の1、2階の壁の漆喰塗りを知人を総動員して仕上げたことも記憶に蘇った。予算がなく「それじゃボクが仕上げましょう」との軽い気持ちから。何人の友達が参加していただいたのかもはや記憶にないが壁を塗り終わった後の打ち上げも自腹であった。と思う。先日も書いたようにボクの設計は異形ゆえ、奇抜ゆえ現場に何度も足を運ばないと職人さんが困り果てる。前に進まないのである。信じられないかもしれないがそれゆえ型枠大工の施工図、内部大工の施工図まで描くのである。建築に携わっている人ならこの「施工図」をご理解できるのだが一般の人には絶対理解できないと思いますがこれを描く、いやー描ける設計士など見たこともない。ーボクがお世話になったTEAM-ZOOの設計集団以外はーおそらく読谷のYさんもでしょうが。この施工図面をた携え頻繁に現場にいくのである。いやー先ほども書いたのだが行かなければ現場が進まないからどうしても行かなければならない。余談になりますが、今かんからの隣に4階建ての建物を工事中なのだが一度もこの建物を設計した設計士をお見掛けしたことがない。入り口のほうに建築の概要書が貼り付けてあるのでー信じられないことに担当者がカラー写真であるー誰が見ても設計者が一目同然である。普通の住宅であれば設計図面さえあれば職人さんは簡単に作れるのである。これが一般の建築の社会である。自分を正当化するわけではないがほんとに建築が好きでないとこのような肉体的、精神的労力なんかかけられない。そのためお施主さん、職人さんとのトラブルは日常茶飯事である。しかしそこには建物に対するお互いの愛情、情熱があふれている。ボクは18年前にその炎が完全に消えてしまった。広輝、もし時間があればボクの実家の写真ブログに添付お願いします。アッこれは企業秘密の会話。小禄1丁目に「和風亭」というレストランがありますがこの隣の奇抜な建物が今の会話の写真の話。屋上にかんからの看板があるのでお解りの方はわかると思います。今日は書き過ぎました、愚痴を。
Posted by かんから・カン 店長 at 13:21│Comments(0)