2017年05月09日

若い時の苦労は・・・

新聞の某雑誌の広告欄に作家の対談が載っておりこれが「若い時は貧乏のほうがいい」とのタイトルである。「確かにそうだ。」とボクは頷いた。ボクが初めて某先輩の元から設計事務所を独立したのは実家の家を完成し以前住んでいたトタン屋根の木造平屋の建物が空いたのでー新築した実家は別の敷地に作ったからーそこに事務所を構えたのである。それで近所の年配たちは生まれたときからの顔見知りである。いつもボクの事務所にチリシになにかしらのお菓子、てんぷらを持っては檄を飛ばすオバーがいた。彼女は来るたびに「武二、じんもうきらんねー、じんがねーらんね-ぬ~うんーならんどー」「オバーじんやあとから付いてくる、いまーわんやじんぬくとーかんげーららん、かんげーてーならん、わかさんむん」この言葉の繰り返しであった。じんとはお金のことである。このおばーにボクのおふくろは生活費に困窮すると必ず借金の催促に行っていた。おばーの家もそれほど豊かな生活をしてないのに無理してお金を貸していたと思う。それを知っていたからこその言葉であったろうがボクはこれに毎回反発していた。「お金はいい仕事をすれば必ず後から付いてくる、若い時はこれを考えずいい仕事をしなければならない」これがボクの信念で設計事務所を運営していた。20代のころの信念は今でも消えないが60代からの苦労はもう勘弁してもらいたいと神様に毎日手をあわせている。逆に若い時に遊び、学ぶことをしなけば50,60代になってものすごい苦労している人を多く見てきた。若い時の苦労は身になるが老いてからの苦労は惨めなだけである。人間若い時に多くのを苦労、苦悩すべきだとつくづく思う。



Posted by かんから・カン 店長 at 09:34│Comments(0)
 
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